人間は,自分が悪いことをしたと思った場合には反省をして謝罪をし,
その後は2度と同じ過ちはしないようにしようと考えるのが普通だと思います。
同じ過ちを繰り返さないために具体的な方法を考えて実行している人も
少なくないと思います。
しかし,この普通のことができない人種(?)が3種類います。
刑事裁判官と,捜査機関と,マスコミです。
いずれの種類に属する人も,被疑者,被告人がやったに違いない,
自分が間違うはずがない,自分達が世の中の治安を守っているんだ,
そのような過剰な意識が根底にあると私は考えています。
もちろんそのような意識はなく,無罪推定の意識の下できちんと仕事をしている
人達もいるとは思いますが,そのような人は私の考え方に反対はしないと
思っています。もっとも組織の中に属しているという事情があることからすれば,
公然と私のような考えを述べる人はいないでしょうが。
前回のブログにも書いた東電OL事件,最近のPC遠隔操作事件,
またマスコミがこぞって報道し続けている尼崎の事件,いずれも過去に
同じような過ちを犯しているのにも拘わらず,懲りずに同じことをしている
証しであるといえます。
冤罪の疑いがあるのに既に死刑執行されてしまった人もいます。
福岡県の飯塚事件で検索してもらえらば詳細は分かると思いますが,
冤罪だった場合,誰がどのような責任を取るのでしょうか。
仮に3種類の人達がこのブログを見てくれて,何か少しでも感じてもらえたら
私の存在意義もあるのかなと思います。何も感じることなく,極端な考え方を
する馬鹿な弁護士だなと思った人は,きちんと日本国憲法の勉強をするために
すぐに辞職することをお勧めします。私から言わせればそもそも3種類の
仕事に就く資格がないと思いますので。
弁 護 士 齋 藤 守